ひな祭り・雛人形の由来や意味は?

ひな祭り・雛人形の由来や意味は?

ひな祭りの由来は中国から伝わった
「五節句」という行事のひとつ雛人形の名前、
それぞれの役割やお道具一つ一つにも
大切な意味が込められています。


ひな祭りの由来は中国から伝わった「五節句」という行事のひとつ「川で身を清めて邪気を払う上巳(じょうし・じょうみ)節」。季節の節目を意味する「節」のころは、昔から邪気が入りやすいとされており、中国では川で身を清める習慣がありました。

日本では紙や藁などで作った人形で自分の体を撫でて汚れ(けがれ)を移し、川に流すことで邪気払いをする行事として広りました。人形を流して邪気をはらうこの風習が、現在でも残るひな祭りの行事「流し雛」の元と言われています。


 子どもが生まれると人形をつくって保管しておき、3歳ごろになってから流すという時代もありました。3歳まで保管するために紙から布へ、そして豪華な雛人形へと変化していきました。雛人形は部屋に飾っておくものになり、やがて、武士をはじめ一般庶民にも広まり、お守りとしてそばに置かれるものに。そして華やかに飾られ、無病息災だけでなく将来への幸せを願うものへと変化していきました。


ひな祭りに必要なもの

ひし餅

上から桃色・白色・草色と三色の餅が重ねられたひし餅。雪の下から植物の新芽が芽吹き、桃の花を咲かせる春の訪れを表現する縁起物です。桃色は「魔除け」、白色は「清潔・純白・子孫繁栄」、草色は「健やかな成長・厄除け」の意味があり、厄除けや女の子の健やかな成長を願う食べ物です。春の訪れを感じさせるカラーはひな祭りにぴったりです。

ひなあられ

ひなあられには、女の子の健康を祈願するという意味が込められています。 ひな祭りの元になった「ひいな遊び」に持っていくおやつにするため、外で遊んでいるときにもひし餅を食べられるように、と工夫したものがひなあられです。
東日本では米粒をあぶったものから作られていて、米粒の形。味付けは甘いです。
西日本では餅を砕いて揚げたものから作られて、丸い形。味付けはしょっぱくなる傾向があります。

蛤のお吸い物

はまぐりは、対の貝殻でなければぴったりと合わないために、仲の良い夫婦を表し、一生一人の人と連れ添うようにという願いが込められています。

縁起物がたくさん入った「ちらし寿司」

おめでたい日の料理として、よく食べられているちらし寿司。将来の見通しが良いとされるれんこんや、「曲がった腰と長いひげ」が長寿を表している海老、黄身と白身で金銀の財宝を表す錦糸卵など、縁起の良い食材がたくさん入っています。彩りも華やかでひな祭りのメインになるお料理です。

白酒・甘酒

白酒とは、みりんや焼酎などに、蒸したもち米や米麹(こめこうじ)を混ぜ合せ、、約1ヶ月熟成させたものを、軽くすりつぶして 造ったお酒です。 厄除けや不老長寿の意味があり、大人の女性が飲むものとして江戸時代に定着したようです。 白酒はアルコール度数5%ほどになり、未成年は飲むことができません。 そのため、アルコールの含まれない麹から造る甘酒を代わりに飲むことも多いようです。

桃の花

桃は「魔除け」「長寿」をもたらす神聖な花とされています。果実の桃は「不老長寿の果物」とも呼ばれ、食べると長生きするとされていました。

ひな人形とお祝いの贈り方

ひな人形は初節句に母方の実家が用意するのが主流でしたが、現代ではこだわる必要はありません。豪華な段飾りのひな人形は、飾るにも収納するのにも場所をとることから、現在は住宅事情などで困ってしまう場合もあります。行き違いのないように、ご家族でしっかりと話し合いが大切ですね。実家の親からはお金を出していただき、夫婦が好きな雛人形を選ぶようにする方も増えています。

MAHOROBAでは、コンパクトなお雛様もたくさんご用意しています。手軽に飾れるものも、おひとつおひとつ、伝統技術を受け継ぐ職人がひとつひとつ丁寧に手作りしています。複雑な形や表面の凹凸に薄い金箔を均一に押す箔押師、鉄や皮の素材を黒塗りや白檀塗りに仕上げる塗師、細かい成形が重要となる鋳物師や彫刻師。多くの職人の技を結集して作られる兜は、見る人の心を惹きつけます。ぜひ店頭で手に取ってみてください。ネット販売もしておりますので、全国へお届け可能です。皆様のお越しをお待ちいたしております。

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