雛人形について

女の赤ちゃんが生まれて、初めて迎えるお節句(三月三日のひな祭り)を、初節句といってお祝いします。
生まれたばかりの赤ちゃんが、健やかに育つように願いをこめてお祝いする行事で、江戸時代から続いているならわしです。

古くは嫁入り道具のヒナ型として婚家へ贈ったという歴史もありますから、ひな人形はお嫁さんの実家から贈るのが普通です。また、ひな人形には前述のような意味がありますから、おじいさんやおばあさんが心を込めて選んで贈るのがふさわしいものです。
お仲人さんやご親戚、ご友人は、ケースに入ったわらべ人形、御所人形、市松人形を贈ることが一般的です。

初節句のお祝いをいただいたら、内祝いとしてお子さんの名前で一週間以内にお返しをしましょう。
お祝いの手紙に、お赤飯や紅白の角砂糖を添えて贈るのが本来の形です。
昔は“雛の使い”といって紙雛をつけてお返しの使者にしたものです。そのかわり、赤ちゃんのスナップ写真をつけて贈るのも成長ぶりがわかって喜ばれるでしょう。

ただし、お祝いをいただいた方たちをお祝いの席に招待できれば、お返しの必要はありません。

五月人形について

男の赤ちゃんが生まれて、初めて迎えるお節句(五月五日の端午の節句)を、初節句といってお祝いします。
生まれたばかりの赤ちゃんが、じょうぶに、たくましい男性に成長するように、願いを込めてお祝いする行事で、江戸時代から続いているならわしです。 

初節句に飾る五月人形は、お嫁さんの実家から贈るのが普通ですが、現在は、可愛いお孫さんのために両家で折半することもあります。
五月人形は、前述のような意味があるのですから、おじいさんやおばあさんが心を込めて自ら選びたいものです。

お仲人さんやご親戚、ご友人は、金太郎や桃太郎などの人形や、鯉のぼりを贈るのが一般的です。

初節句のお返しは、お祝いの日から一週間以内にしたいものです。

お子さまの名前で、内祝としてください。お返しの品にはちまきを使うのがふつうです。お赤飯や紅白の角砂糖でもよいでしょう。

お返しの品に、お礼の手紙と、赤ちゃんのスナップ写真をつけて贈れば、赤ちゃんの成長ぶりがわかって喜ばれることでしょう。