木目込み人形

木の胴体に彫った溝に布地の端を
埋め込んで、
衣裳を着せたように見せる
小粒で可愛らしいお雛様です。

丸みをおびたころんとしたフォルムが特徴。
作り手の個性やオリジナリティが
表現されたものが多いのも魅力のひとつです。

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デフォルメされた愛らしいお顔

木目込み人形のお顔は、どれもややふっくらしており優しいお顔つきなのが特徴。

お顔の印象を特徴づける目のパーツには、筆で描き入れる「笹目(書き目)」と目の部分にガラスなどを入れる「入れ目」の2種類があります。

どちらも優しいお顔つきですが、「笹目」は落ち着きや穏やかさが感じられ、「入れ目」は目力があり意思が感じられるような気がします。

デザイン性豊かな衣裳

木目込み人形は、胴体に彫った溝に直接布地を差し込み、しっかりと貼り付けながら着ているように仕上げます。

衣裳の布地は絹織物が主流。絹は伸縮性があるので木目込みをするのに適しています。材質は金襴、綿、縮緬(ちりめん)などが多く使われています。

衣裳着人形に比べて全体的なシルエットが小さくて可愛らしいため、伝統的というよりは、斬新でかわいい色や柄の布地が使われることが多いのも特徴です。
また、衣裳の着くずれの心配がないのもうれしいポイントですね。